今日の田村くん

会いたいと星に・・。

2017-10

Archaic smile~Acacia~13

Archaic smile~Acacia~13
嘘はつかない女

夕暮れの街は
激しさをそっと・・
忘れてる。

少しだけ
ワインを口に含み
ホテルから街を見下ろす
遠く屋台の人影が
慌しく用意を始めているのが目に見えた。
町の塵や埃が
夕焼けの光を反射しているのか
日本のよりか少し赤くぼやけて見える。
これはこれでまた素敵に見える。

なんにしても・・
日本人だけで観光(しかもこの国の言葉を話せない)
色々と大変なものがあった。
出来ればこのまま適当に食事を済ませ眠りにつきたい。

とはいえ
今日タクシーを手配してくれた
マルのママやマスターにお礼を言わなきゃな・・。

常務も気持ちは一緒だったらしく
日中のダッグ様で胸焼けがまだ収まらない二人は
居酒屋マルに3夜連続で行くことになった。

ざる蕎麦・・
とんかつ定食・・

三日連続だなと笑いながら注文をした。

と店の奥から飛び出てきて
マルのママやマスターが
今日のタクシーの非礼を詫びていた・・

マスター:今日は本当にすみません
     日本語通じないのは仕方がないけれど
     もう少し気の利いた運転手にすればよかった。

常務・田村:とんでもない!凄く良くしてくれて助かりましたよ。
      色々な名所にも案内してくれたし本当に助かりました。

ママ:いや、運転手に聞いたら全然駄目だったよ。私は怒ったよ。

常務・田村:いや中国語も満足に話せないこちらが悪いし
      運転手さんには何一つ非が無いです。
      まして今日は日中のお礼も兼ねてこの店に来たのですから。

マスター:そう言って頂けると嬉しいです。運転手にもこちらからその旨お伝えします。

なんとも、私達想いで嬉しい限りです。

その後メーカーさんが手配してくれたタクシーに乗り込み
日本式カラオケ店へ。

ホテルのロビーを通り
奥のエレベーターまで来ると
黒服を着たお兄さんが深々と頭を下げ
案内してくれた。

相変わらず・・豪奢な装飾だな。

おおよそ
室蘭では見られない立派な店内
高級バー・・って言うレベルじゃないし。

そして・・女性も多い・・。

80人ほどいただろうか
またこの中から選べと言われるのだろう。

みんなモデルさんのような顔で
じーっと私達を見る。

ふむ・・。

ホントに何かがおかしい気がしてきてならない。

こんなに美人でスタイルも良いなら
違う商売しても良いようなもんだが・・

常務とメーカーの高橋さんが
ま、まずは田村から選んでというので

女性の前を通り選んでみる。

ウインクやら投げキッスやら
の猛攻をサッサっと交わし
結局一番奥まで歩きついてしまった・・。

いや・・好みの女性とかが居ないという話じゃなく

選ぶというシステムに慣れないというか・・
苦手と言いましょうか・・

仕方がないのでまた戻りながら選ぶ・・。

と・・

パシっと手をつかむ女性。

ぬ??
一瞬怯む私。

通り過ぎたか通り過ぎなかったかのタイミングだった。

店のママが中国語でその子になにやら怒っていた。

基本、選ばれる際
お客様へのボディータッチを含む勧誘はNGっぽい。

が、厳しく怒るママに
やっちまったみたいな顔をして怒られている彼女が面白く
その子を選ぶこととした。

ママ、良いよ俺この子にするから。

そう言うと
周りの女性たちがその女の子に
やいのやいの文句を言い出し始めた。

)(’&%$#!”#$%&ハっ!!
とそれを一喝してから笑顔で向き直る辺り
このママはやり手っぽい。

隣に座るなり
その女の子は

私、リンリン言います。
嘘は嫌いです。
ママに次やったらクビにするって言われたよw

と笑顔で話す。

面白いヤツ・・。

出身は?
大連生まれ
大連育ち
生粋の大連っ子です。
両親と一緒に住んでるよ。


ふーん
日本で言う江戸っ子でい!ってなもんかな。

あなたは?
北海道ですよ。

は?
なぜナガヤじゃない?

ながや・・・ん?名古屋か?

そうだと首を縦に振る。

会社名古屋にないしなぁ・・

今の会社辞めて~
あなたは名古屋の会社に勤める
そうしたら私あなたと結婚したいなぁ・・


・・・。
なぜ北海道じゃ駄目なんだ??

私、寒いの嫌!!

そんな滅茶苦茶な・・。

ま、素直で面白い子ではあるな。

で、なぜにさっきはあんな行動を?

リンリン:あなたはね、中国の俳優に似てるのよ。
     入って来た時から皆はしゃいでたよ。


だとして手をつかんだ理由にはならないじゃない?

リンリン:あなた通り過ぎたから思わず手が出た。
     私もビックリだったよ。


常務と高橋さんも女性を連れて戻ってきた。

早速、その女性らに何か言われるリンリン

ん?

座る場所おかしくない??

私を取り囲むように座る女子。

ま・・高橋さんは向かいだからアレなんだが・・
常務の女性はあからさまに私により過ぎという気がする。

常務:ちょいちょいちょい!!

リンリン:あなたそっち、私達3人はこっち。

田村:何をしてるんだい?

リンリン:ごめん、冗談ね。


いち早く、常務のM気質を見抜いたか・・

なんにせよ
このリンリン・・小悪魔キャラ過ぎる。

そうこう話しているうちに
お土産を購入したいと常務が女の子に相談している。

明日、一緒に行ってくれないか?

と言う常務に
女子は跳ね上がって案内するよ~と二つ返事で返してきた。

女子:リンリンも行くよね?

リンリン:田村さんも行くよね?

田村:はい、行きますよ。

リンリン:じゃ、三人でw

常務:ちょいちょいちょい!!


この女の子・・面白すぎるんですけど。

なんにせよ
楽しい時間を過ごせた。

そして帰ろうとそのとき・・

常務:お前は持ち帰りOKなの?
女の子:私はOKだけれど日航は駄目かなぁ~。

常務:・・・OTL

時計はもう12時を廻っていたしね・・・。


じゃ、明日11時にロビーで待ち合わせだぞ!!
常務が向こうで女性に大きな声で約束を交わしていた。

リンリン:私は持ち帰り要員じゃないけど
     明日朝ホテルに早く行っても良いよ。

田村:????
   いやあの子と11時に一緒においでよ。

リンリン:そういう意味じゃない・・日本語ムツカシイよ。

そんなこんなで
笑顔でまた明日と手を振りエレベーターで別れた。

とりあえず、たいして話もしないで別れた高橋さん
きっと仕事で疲れていたんだよねぇ・・ごめんなさい。
ま、おのぼり気分で中国に来た我々と違って
普通の日常の平日だもんね。


帰りのタクシーにて

常務・・あのね、さっきリンリンがさ・・
朝だったらホテルの部屋行くよ~って言ってたんだけれど・・。

常務:おお!!そっか日中ならOKなんだ!!

田村:???

常務:お持ち帰りだよ!!鈍いな田村は。

田村:と言いますと・・夜は一旦各々帰って、日中にイタスって事ですか?

常務:YES!!良い情報ありがとう。

田村:・・・と言いますか、明日の日中が最後の日中ですよ?

常務:遅かったか・・。

一喜一憂して
そして今
カクンと肩を落として
少し影を薄くする常務を見ていると
本当に少年のような人だなと私は思うのでした。

常務、明日は一人で日本式カラオケに行くと良いですよ。
でもあさっての朝は6時にはホテルから出発ですからね・・フフフ。

次回
Archaic smile~Acacia~14
田村に優しく、常務に厳しく

へ続きます。
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田村くん

Author:田村くん
室蘭・登別在住
永遠の30歳
趣味を探すのが趣味
料理は大好き。
食べるのも作るのもね。

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